様々な武力と身分



様々な共同体の武力


 人々は様々な共同体に属し、各共同体は様々な武力を有した。何故ならば統一国家が武力と検断(警察・裁判権)を独占する近代以前は自力救済が基本であり、各社会・生活共同体は自分達の生命と財産・権利を守る為に、独自の武力を持つ必要が在ったからである。
 それは村の自警団の様な小さな物から、将軍が指揮する何万という軍団まで多岐にわたり、武力を有したのは決して武家だけでは無かったのである。
 そして各集団は共同体内部の構成員を、あるいは別の集団を、自分達の武力として仕立て上げた。そこには多数の歩兵の姿が在った。

 ここでは歩兵達が属した様々な集団が、どの様な武力を有し、どの様な種類・身分の兵士達を取り込んでいたのか探ってみたい。


朝廷


武家


寺社仏閣




(非人/穢多)



歩兵の身分


 歩兵達は様々な社会集団に属したと同時に、様々な身分を有していた。
 彼らがどの様な種類の身分に属し、その身分は如何なるもの出会ったのかを見てゆきたい。


地侍/郷士


百姓


野伏


職人


足軽/同心


悴者/若党


奉公人(中間/小者/嵐子)


僧侶


下人


穢多/非人



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