改造工作を済ませたら、すっかり集中力が切れてしまいました。いけないいけない。
フィギュアの雰囲気から40代から50代の古強者が、登城の途中で賊か、さもなくば上意討ちの討手に襲われたという設定で塗ってみました。
配色は絵巻物や服飾の本を参考に決めましたが、結構適当です。形以上に配色というのは、風俗史では難しいものだなぁ・・・と実感いたしました。
服の色は年齢や登城中という事も考えて肩衣は地味目ながら、時代風俗から考えて小袖と肌襦袢は派手さを加味してみました。
悩んだのが髷を結っている物で、この時代は組紐が多いのか、紙縒が多いのか良く分からなかったので、紙縒としました。
履き物は雪駄で、緒は絵巻物を見ると、以外と白っぽいので白にしました。現在では白の緒は宗教儀礼の際に用いられる事が多いのですが。
刀の鞘や金具は黒、柄巻は鹿革と、地味目にしました。この時代、かなり派手な色の鞘も在るのですが、状況を考えて地味で、実践的な色にしておきます。下緒は手抜き(黒の手縫い糸を結んだだけ)しました。
塗装はいつもの通りシタデルカラー(水性アクリル塗料)。
刀の刀身はホワイトメタルの地を生かして無塗装。他の金属部分はグンゼのメタルカラーです。
基本色で下塗りをした後に、水で希釈した暗色で影を塗ってやり、希釈した基本色でリタッチして調子を整えら、最後に希釈した明色でハイライトを入れる・・・というパターン。
ベースはキットの物を使用。下塗りの後に、水で希釈した暗色でウォッシング。最後に明色でドライブラシをして仕上げました。何となく地面を塗っている時が一番楽しいですね。
今回、肩衣の家紋を塗る必要があり、自分の家の家紋「丸に違い鷹羽」を塗るぞ!と意気込みましたが、挫折しました・・・。ここまで小さいと明確な細い線を入れられないです。試みてみましたが、なんだか汚らしく見えて止めました。水性アクリル塗料では限界なんじゃないかな・・・と。白抜きの家紋デカールとかあると助かるんですけどね。
イメージ(右)と現実(左)
写真の方がライティングの効果も在って、メリハリが在る様な気がします。夜間にスポットライトの下で作業をして、昼間に太陽光の下で見ると、以外に印象が違ってびっくりします。
どんな光線の下でも左右されない位に、明暗をつけてやるのがインパクトもあって良いのかも知れませんが、一寸悩む所です・・・微妙な色の再現を犠牲にする部分がある気がするからです。