吸い筒とは竹の水筒の事である。
竹を節ごと切り取り、穴を開け、木の栓で蓋をすれば水筒になる。
時代や地域によって形はそれぞれ異なるであろう。
ここに示した例では穴を木の栓で閉じ、
削り残した上部の突起に穴を開け、紐を通している。
時代劇等を見ていると、たまに突起を吸い口にし、紐は胴に巻いている事もある。
木の栓にも穴を開け、紛失しない様に紐を通している事も在る様だ。
ここで使用している紐は棕櫚の皮を使った紐である。
ちなみに面貌を着けている時は、吸い筒に口を付けて水を飲む事が出来ない。
そこで細い竹の筒を使って吸うという。
つまりはストローである。
(余談であるが、時代祭の小道具として使用する場合、
木の栓を紛失してしまう事が多い。
その為、栓をボンドで留めてしまうと良い。
これだと吸い筒としては使えないが致し方ない。)