この写真の袴は単なる切袴で直垂ではない事に注意。
矢印で指している部分が二筋の表刺と呼ばれる技法。
二本の組み紐を刺し通しているのが分かるであろうか?
これは後の腰の部分。
二筋の表刺部分のアップ。
袴を広げて上からのぞき込んだ図。
矢印の部分が襠。
襠を広げてみた図。
写真上部、白いベロが付いている部分が後腰。
写真下部に来ているのが前腰。
襠が方形をしているのが分かるであろうか。
襠の前腰側の一片は、前布に縫い止められておらず、
その開いた透き間から小便をする。
三角襠の付いた袴(道着のズボン)。ハコマチと比べると下部の角が裾に向かって伸びている事に注目。大きな物は襠の先端が裾に達している。
また画像では分からないが、この袴の襠は基本的に左右に分かれた三角形の襠を股の部分で縫いつけて、二つの部品で菱形の襠を作っている。表示された赤い線の上部の辺が縫い目。左側の辺は山折り。
通常は左右ではなく、三角形の布を前後で組み合わせた物などが多いようで、多様であると同時に、構造が複雑化している。